一橋大学男子バレーボール部のブログ

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一橋大学体育会男子バレーボール部のブログです!

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こんにちは、2年の常澤です。


久々に自分の番が回ってきました。何を書こうかずっと考えていたんですが、なかなかいいネタが思いつきません。なので、センバツ聖隷クリストファー落選について語っていこうと思います。高校野球の話なんて、バレーと関係ないと思うかもしれませんが、私はバレーとすごく関係のある話だと思っています。


野球のことを全く知らない人も多いと思うので、ものすごく初歩的なことから説明していこうと思います。

まず、高校野球の全国大会は、春と夏で合計2回行われます。そのうち、春の大会をセンバツといいます。


夏の大会、いわゆる夏の甲子園は、各都道府県ごとの予選大会の優勝校が出場します。だだし、北海道と東京は学校数が多いため、北北海道・南北海道、東東京・西東京とそれぞれ2つの地区に分けられ、予選会が行われます。

要するに、夏の甲子園は、各地域で行われる予選大会を優勝した高校が出場できる、というものすごく分かりやすい仕組みになっているのです。


それに対して、春のセンバツ高校野球では、出場校の決め方が少し特殊です。

まず、センバツに出場できる32校は、


一般選考枠 : 28

神宮大会 : 1

21世紀枠 : 3


に振り分けられます。

神宮大会枠と21世紀枠は今回の聖隷クリストファー落選問題とは関係がないので、ここでは説明を省かせてもらいます。


では、一般選考枠とはなんなのでしょうか。

春のセンバツでは、「選抜高校野球大会出場校選考委員会」という組織が出場する高校を選定します。その際、それぞれの地区から数校ずつ選考するという手法を取ります。東北地区、近畿地区、関東地区など、日本がいくつかの地区に分けられ、各地区ごとに何校出場できるかが決められています。例えば、近畿なら6校、九州なら4校と決められているのです。

選抜高校野球大会出場校選考委員会」は、この決められた数だけ、その地域から高校を選定します。

この選考の際に、基準となるのが、秋の大会の結果です。秋の都道府県ごとの大会、地区ごとの大会(:東京なら、東京都大会と関東大会)の結果を元にして、センバツ出場校を選考します。


そして、東海地区の選考で事件が起こりました。

それが、今回お話しする、聖隷クリストファー高校の落選です。


東海地区は、出場枠が2校と決まっています。なので、本来ならば秋に行われた東海大会の優勝校と準優勝校が選考されるはずでした。もちろん、必ずその2校にしなくてはいけないというルールはありませんが、その地区から強い高校を選出しようとすると自然な流れでそうなることが多いです。


東海大会では、優勝が日大三島、準優勝が聖隷クリストファーでした。なので、順当にいけばこの2校が東海地区から選出されるはずでした。

しかしながら、実際に選出されたのは日大三島大垣日大2校だったのです。東海大会準優勝という優秀な成績を収めた聖隷クリストファーは、めさかの落選となってしまいました。

この落選について、高野連や選考委員会に多くの批判が集まっています。これが、今回お話しする、聖隷クリストファー落選事件です。


では、なぜ聖隷クリストファーが落選してしまったのでしょうか。

選考委員会は、聖隷クリストファーではなく大垣日大を選出した理由として、「大垣日大の方が個人の力量が高い」ということに触れました。その選考基準に、私はとても違和感を感じました。


野球は団体競技です。たとえ個人の力量で劣っていたとしても、その差をチームワークや戦術で埋めることができます。実際、その差を埋めたからこそ、聖隷クリストファー東海大会で決勝まで進出できたのでしょう。


私は、これはバレーも同じだと思います。バレーも、相手チームに2メートル近い身長の選手がいるだけで、ものすごく不利になってしまいます。つまり、個人の力量で勝敗の行方がかなり決まってしまいます。それでも、ブロックやレシーブのシフトを変えたり、サーブの狙い所をチームで共有したりと、戦術面で相手を上回ることもできます。


だいぶ話が逸れてしまいました。今回の聖隷クリストファー落選の話で私が言いたいのは、バレーボールも野球と同様に個人の力量の差を戦術やチームワークで埋めることのできるスポーツだということです。

実際、今のチームには身長がとても高い選手やどんなトスでも決め切る絶対的エースなど、個人の力量がとても高い選手はいないと思います。その分、主将の藤原さんを中心として、練習メニューや戦術面で工夫を凝らし、勝利を目標に精一杯頑張っています。


大変長くなってしまいましたが、結局のところ、私たち一橋大学男子バレーボール部は頑張っています。これからも、応援のほどよろしくお願いします。



さて、次回は2年の細川くんがブログを担当します。果たしてどんな話が聞けるのでしょうか。

ぜひお楽しみに。